Welcome pej-lady

関西の技術士です。ブログを見て共感しました。ご指摘のように高松塚古墳の極彩色壁画は劣化が激しく消滅寸前です。カビの被害と共に、顔料の退色も酷く、白虎は輪郭が殆ど消失しています。1300年間保存されてきたものが、発掘後30年の非科学的な処置の結果で自然劣化ではありません。退色は顔料が大気酸素に酸化されて起こります。発掘前石室は超低酸素状態であったと推定されます。古墳を地中に密閉した古人の保存の知恵はすばらしいと思います。石室に窒素ガスを封入し、発掘以前の超低酸素酸素状態にすれば、カビの生育と顔料の酸化退色を完全に止めることができます。窒素ガスは食品保存に広く使用され容易で安全です。文化庁は来年3月に石室解体修理することにしていますが、解体により更に破壊が進むと思います。古墳全体が文化遺産であり、貴重な文化遺産を守るために解体を止めて窒素ガス封入による現地保存を提案しています。ご支援をお願いします。

どんたく　と申します。
私は技術士ではありませんが、もと技術者です。
９月２３日付けのあすかさんのコメントを拝読しましたが、私も全く同感です。
下記ＵＲＬに「高松塚：ガス封入論」と題して、数回に分けて私見を書き込んでおりますので、関心のある方はご笑覧下さい。
http://bbs.com.nifty.com/mes/cf_wrentC_m/FREKISHI_B032/wr_sq=FREKISHI_B032_0000000298

コメントをありがとうございます。

「非科学的な処置」、こんなになるまで、何も考えなかったのか、見ないようにしてきたのか、とても残念です。ニュースで、あまりにずさんなやり方を報道していますが、当事者は自分の行動を気にしなかったのでしょうか。

窒素ガスを封入して、昔のままの形で保存できるのなら、とてもよい方法に思いますが、文化庁はなぜ解体を押し進めるのでしょうか。どんたくさんのコメントから、窒素ガス封入はガスが漏れるためできないという文化庁の見解だそうですが、どんたくさんのおっしゃるように充満させることはできますよね。
他にも、「かびは殺菌できない」「嫌気性菌が繁殖する」などマイナス面を言っていますが、どんな方法にもマイナス面はあるわけで、壁画を保存するという目的の中で何を優先させるのか、（壁画をそのまま残すこと、菌を生やさないこと、修復すること、など）を考えて最適な方法をきちんと考えて欲しいかな。
最も良い方法は、埋め戻して、現代人に触れさせないことかもしれませんね。

あすかさん、応援しています。高松塚古墳の保存のあり方をずっと見ていきたいと思います。

あすかです。miffyさん、応援ありがとうございます。どんたくさんが言われるように、窒素封入は可能です。文化庁は、昨年窒素封入はカビ生育抑制に有効だが、漏れ試験の結果漏れが膨大で不可能との理由で反対し、今年窒素封入でカビは死なない、嫌気性バクテリアが生育する、人命危険性が大きいなど新たな理由で反対し、石室解体を決めました。実は石室から漏れ量は窒素ガス発生装置の能力に比べ微小であり、窒素封入は現状より数百倍強力なカビ抑制効果があります。石室での作業時は空気置換すれば安全です。同様に高松塚古墳の近くの極彩色壁画で有名なキトラ古墳でも再々カビの発生し、劣化が進んでいます。カビが一つ発見されれば、見えないカビが無数にあり、発見後処置しても破壊が進みます。文化庁に窒素封入の効果と実用性を理解してほしいと思います。

高松塚古墳石室への窒素ガス封入について提案HPを出しましたのでご覧下さい。
www.eonet.ne.jp/~tomitamo/H54takamatsuzuka.htm
homepage2.nifty.com/saeki-hideko/takamatuduka.html