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2007年10月17日

    遠州浜松日記-5

    
    綿の収穫(10/17)

    今年も始まりました綿の収穫。
    木綿織物の産地浜松なので、綿畑くらい持ちたいと発起、
    和綿づくりのNPOに参加して、毎年わずかばかり栽培しています。

    191017綿の実ブログ用.JPG

    和綿(わめん)は、綿の房が下向きになるのが特長です。
    雨の多い日本の気候風土向きなんですって。
    綿の種は、五月の連休のころ蒔きます。
    八月頃から、薄黄色の花が咲き、実がふくらみ、秋の深まりとともに
    実がはじけます。実は3~4つに分割され、写真のような綿の房が
    垂れ下がります。乾いた頃を見計らって、丁寧に収穫・乾燥します。
    収穫期は結構長く、年を越しても摘むことができます。
    
    遠州紫屋は、明治の頃から綿布問屋と紫根染めをやっていましたが、
    戦前に破産して廃業、60年余りそのままになっていました。
    屋号が大変気に入っていたので不肖孫嫁が名乗りました。で、紫屋。
    (紫屋)


投稿者 murasakiya : 2007年10月17日 19:27

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コメント

紫屋という屋号素敵だなと思っていましたがご実家で昔、染物屋さんだった屋号なのですね。紫屋さんは繊維のお仕事で技術士を取られたのはやはりご先祖の血が流れているのでしょうか?戦前に破産したとのことですがして今も和綿作りのNPOに関わっていること。これから少しでも広がって行くように祈っています。

投稿者 秋桜 : 2007年10月17日 20:57

なるほど、紫屋さんの由来がわかりました。カッコイイネーミングだなと思っていましたが。
綿の実って、はじめて見た時は、ホントに綿がなっている!と感激しました。植物っておもしろいですね。

投稿者 yama : 2007年10月17日 21:43

下向きの綿、はじめて見ました。
上向きのと種類が違うんでしょうか?
日本の風土に合った作物がちゃんとあったんですね。

投稿者 うらん : 2007年10月18日 12:16

昨年の「かわさきガーデナー認定試験」に綿花はアオイ科のワタのどの部分からとれるかというものがありました。解説に実がはじけて白い綿繊維があふれるように出てくるとありましたが、「うーん、こういうことか!!」と合点させてもらいました。
また、私の祖母は川崎で50年間くらい「おでん屋」を営んでいました。屋号は「しのぶ」です。私もどこかでペンネームとして使いたくなりました。

投稿者 トマト : 2007年10月18日 16:42

紫屋さん、お店が続いていたら、老舗のお嬢様だったのですね。
きっとご先祖は、紫屋さんが現在なさっていることを、喜ばれていることと思います。
紫根染めってどのようなものでしょうか?
草木染みたいなものでしょうか?

綿の実、もろに綿がぶらさがっていて、そのまま広げてちゃんちゃんことかになりそうですね。収穫が楽しそう。触ってみたいです。

投稿者 shiratori : 2007年10月18日 18:48

秋桜様
本当に、やっぱり私には、繊維のDNAがあるのではないかと思っています。綿の栽培の他、今年は、インド藍の苗を育てています。どうなることやら。どうにかなりそうならブログします。よろしくお願いします。(紫屋)

yama様
綿がなっている・・・というのに爆笑です。
しかし本当にそうですね。
話しが飛んで、ピーナッツですが、これも遠州の特産です。
そのピーナッツの実も綿みたいに枝になっている、と思っていた人があって大爆笑でした。(紫屋)

うらん様
下向き・・・というのが、いかにも日本の綿ですね。
外国綿は(畑を見たことはないのですが)上向きに咲いて
摘みやすいと聞いています。
同じ綿でも種類はいろいろあって、聞いたこともあると
思いますが、「海島綿」とか、「トルファン綿」とか、繊維長が長くてすばらしいものがいっぱいです。(紫屋)

トマト様
「しのぶ」のほうがいいですよぅ、紫屋より。
昔の人の命名のほうが何となくロマンが有りますよね。
名前を聞けばだいたい何屋か分かるみたいな。
紫染めをしているから紫屋、藍染め(紺染め)は紺屋、赤い色を染めていれば茜屋という具合です。
昔は白の「かせ糸」を、紺に染めたければ紺屋へ持ち込み、赤に染めたければ茜屋へ持ち込んで、染めていたんですって。
それを家に持ち帰り主婦が織る・・・と。
(紫屋)

shiratori様
老舗のお嬢様ではなくて、つぶれた家は私の夫の父親の家です。私は百姓娘の孫嫁で貧困です。姑は、私が名乗りたいと言ったのを大変喜んでくれました。古い将棋盤を出してきたので何かと思ったら裏に墨で「遠州紫屋」と書かれていました。
確かに存在したのですねー。
紫根染めは(やったことはないのですが)紫草の根っこで染めたもので、草木染めの一種です。綿の実も送りましょうか。
(紫屋)


投稿者 murasakiya : 2007年10月21日 22:59

藍染に挑戦するんですか?
私、藍染めも大好きなんですよ~。
一度だけ、東京の青梅にある染屋さんでハンカチを染めたことがあります。
日本人の色ですよね。素敵です。

紫根染めは紫草の根で染めるんですか。それも興味あります。

私も祖父が仕立て屋をしていたので、なんとなく生地に親しみを持ちます。友禅してるのもDNAかもしれません。

綿の実も送ってください。
 (最後にさりげなく...お願い...)

投稿者 shiratori : 2007年10月26日 17:56