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2007年01月16日

冬の野鳥

犬と散歩していると,良く野鳥と出会います。
下の写真は,陸にいる冬鳥の代表格ツグミです。ツグミは市街地にも飛んでくるので,こんな風に住宅街の庭先にも良くいます。

住宅地のツグミ.JPG

でも,ツグミの好きなのは山地の雑木林(左)。こんな場所で「クイクイ」と鳴いています。モズも冬鳥の代表です。この写真(左)ではどんな鳥かわからないと思いますが,尾が長いという特徴だけはわかりますよね。山地の低木林にいて,止まっているときはこの長い尾をゆっくり回すように振っています。秋には高鳴きをしますが,冬は「キョン(ギョン)」とか「キチキチ(ギチギチ)」など地味な鳴き方をしています。

つぐみ.JPG

羽ばたくモズ.JPG

こんな明るい山林にはシジュウカラ(左)が群れをなして越冬しています。シジュウカラととても仲の良いエナガ(右)も,冬は一緒の群れで生活しています。シジュウカラは「ツツピー,ツツピー」と高い声でさえずりますが,エナガはその可愛さに似合わず「ジュリジュリ」とちょっと特徴のある声で鳴きます。

ばっちりシジュウカラ3.JPG

光るエナガ.JPG

コゲラ(左)も仲良しグループの一員。一般的にキツツキと言われている仲間で一番小さい種類です。林の中でコココココンという木をつつく音(=ドラミング)が聞こえたら,近くにきっとこのコゲラがいます。ドラミングの途中には「ギーッ」と鳴いています。ホオジロ(右)は,その名のとおり頬が白いのが特徴で,「チッ」という金属的な声で鳴きます。

コゲラ.JPG

ホオジロ.JPG


水辺に行くと,アオサギ(左の写真の左下)とダイサギ(左の写真の右上)が追いかけっこをしていました。どちらも似たような声ですが,アオサギの方が「キャッ」というやや甲高い声,ダイサギの方が「ゴァッ」という鼻にかかった声をしています。水面には,水鳥の冬鳥の代表格マガモ(右)が浮かんでいます。別名アオクビとも言われ,首から上が緑色に輝いているのが特徴です。カモの仲間は特徴的な数種を除けば,やはりみんな「グワッグワッ」と鳴いています。

アオサギダイサギ.JPG

逆光マガモ.JPG

カモの仲間で,頭に飾り羽(=冠羽)のあるキンクロハジロの集団(左)も泳いでいました。ハクセキレイ(右)もこんな草地を歩いていますが,本当は川や河口が大好きで,長い尻尾を上下に振って「チュチュンチュチュン」と鳴きながらぴょこぴょこ歩きます。

なんとなくキンクロハジロ.JPG

ハクセキレイ.JPG


最後は,お馴染みの鳥たちです。左はキジバト。首の横と背中のキジのような柄が特徴です。別名ヤマバトとも言い「デーデーポーポー」と鳴くので,「ポッポー」とだけ鳴くドバトとは,見なくても区別がつきます。右はヒヨドリ。「ピーヨピーヨ」とうるさいくらいに鳴くので,こちらもすぐにわかります。

キジバト.JPG

ヒヨドリ横.JPG


野鳥は姿を見るのもその声を聞くのも楽しいのですが,写真に撮るのは至難の業だということを実感しました。ピンボケ写真の数々は野鳥が元気な証拠ということでご容赦を。

投稿者 watanabe : 2007年01月16日 22:50

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コメント

ひよこさん、鳥にも詳しいんですね。
出向中に水生生物の生態系の調査をしましたが、野鳥の多い場所があって、専門家は姿が見えなくても鳴き声でわかるのですよね。尊敬しちゃいます。
ウチの庭にもヒヨドリや田ひばりが来たことがあります。お米を撒いたり柿などを梅の枝につけて観察してました。
でっぷり太ったヒヨドリが細くうねった梅の枝で日向ぼっこしてたり、水の入った鉢で水浴びしたりしてかわいかったです。今は鳥インフルエンザが怖くてやってませんけど。

投稿者 shiratori : 2007年01月17日 18:54

そう,かつて「日本野鳥の会」の会員だったんです。タヒバリが来るなんていいところですねえ。鳥インフルエンザかあ。技術の進歩によって今まで気づかなかったことがわかるようになったのか,それとも地球のバランスが崩れてきているのか,怖いです。

投稿者 ひよこ : 2007年01月17日 23:36