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2005年11月17日

生々流転

竹橋の国立近代美術館に行ってきました。横山大観の生々流転を展示中でした。

 近代美術館工芸館で、「日本のアール・ヌーヴォー」を見ようと思っていたのですが、入場券を買うと、近代美術館の常設展のチケットもついてきました。近代美術館工芸館は、建物そのものも好きで、昔は、職場もわりあい近かったので、時々行っていました、今回は、本当に久しぶりだったのですが、作品もさることながら、周辺環境のよさに改めて感動しました。今、何かと話題の皇居近辺です。(北の丸公園) 本当の都心ですが、空を見上げると視界にビルが入らず、思わず空が広いと思ってしまいました。
 せっかくチケットをもらったので、近代美術館の方にも、寄ってみました。広いので、さっと流すつもりだったのですが、横山大観の生々流転という絵巻物を展示中で、目を惹かれました。なんと、40mの巻物です。全体を一度に拡げられないので、後半のみの展示中でした。テーマは、水が川の流れとして始まってから、だんだんと生長し、最後には嵐となって天に昇っていくという壮大なものです。絹布に、高価な中国の墨で描かれた水墨画ですが、その迫力は、色彩を超えていました。技法もすばらしいですが、その発想の奥深さは一見の価値ありです。

投稿者 author : 2005年11月17日 12:21

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