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2005年10月27日

有罪判決

昨日、三井物産によるディーゼル排ガス浄化装置のデータ捏造事件に対する東京地裁の判決がありました。

 技術者、商社マンとしての誇りを忘れた行為であるとして、元先端事業実長と子会社副社長に対し、詐欺罪で有罪が言い渡されました。
 25日には同じく東京地裁で、兼松日産農林の住宅用ビスを用いた壁の強度に関する国土交通大臣の認定書偽造事件に対する有罪判決も言い渡されています。こちらは、有印公文書偽造・同行使の罪です。
 これらの事件が発覚した時、技術士ではなくても、世間の技術者みんなが大きなショックを受けたのではないでしょうか。技術者倫理という言葉が、近頃 取りざたされていますが、倫理以前の問題という気がします。人間としての良心に欠けている、目先の目標にとらわれて、自分のごまかしがユーザにどんな迷惑をかけることになるか考えていない。もちろん、それを許した組織にも大いに問題はあるのでしょうが、こんな事件は二度とおこってほしくないです。私たちは、何のために 技術者として仕事をしているのか もう一度考えてみましょう。

投稿者 author : 2005年10月27日 12:43

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コメント

他にも、談合、保険の不払い、粉飾決算、虚偽報告などなど、いろいろな不祥事がニュースになっていますね。おそらく昔からあったことなのではないかと思いますが、法令遵守の精神が浸透して、不正を見逃さなくなったのでしょうね。どんどん膿を出して、きれいな体質になって欲しいと思います。
それにしても、こんなことになったのはなぜでしょう。好んで悪いことをしたいと思う人は少ないと思いますが。ただ、最近周りを見ない人が多くなってきたようには感じます。「自分さえ良ければ」という感覚なのでしょうか。

投稿者 miffy : 2005年11月01日 13:02